熱海温泉 湯之宿おお川

熱海は急峻な傾斜が海まで続く。民家や商店、宿は傾斜地の限られた場所に建つ。
JR東海道来宮駅前から坂道を南へ下ると、初川の袂に白壁の宿が立つ。立ち寄り湯は原則当時午後からの予約が必要で、15時から入浴できる。




ロビーに入ると右手に小さな受付がある。浴場は左手にソファーが並ぶ部屋を右へ抜けた奥である。手前に貸切湯その先に男女の浴場が配置されている。男女の浴室は日によって入れ替えがあるようだ。この日、最も奥まった場所の浴場が男湯だ。

コンパクトな脱衣所には藤籠が棚に置かれ、洗面台にはアメニティーが揃う。透明ガラスを通して浴室が見える。浴室もコンパクトだ。正面窓側に浴槽、脱衣所の壁に面して洗い場が並ぶ。浴槽の淵は檜で飾られ、透明の湯が注がれている。この季節にはやや熱めだ。印象を深くするような臭いや味は感じない。肌がハッとするような浴感もない。至って素直な湯だ。浴槽に身を沈めても、ガラス越しに植栽された坪庭を楽しむことができる。




宿には貸切湯がある。竹を庭に配置した露天の湯だ。与えられた利用時間は45分である。脱衣所は2・3名の利用を念頭に置いたスペースが確保されている。脱衣所と浴室は仕切られているが、大きい透明ガラス越しに露天の風景を一見できる。




浴槽の2方を竹林が囲み神秘的な情緒を醸し出す。檜が淵に用いられた浴槽には湯口から少量の湯が掛け流されている。内湯同様に無色透明で個性のあるような臭いも感じ取れない。源泉温度は高いため、少量の湯が注がれているのかもしれない。



洗い場は2か所用意されている。鏡は備わらない。シャンプー類は贅沢に揃う。
浴槽内部は平石が敷き詰められている。明るさを持った落ち着いた色合いだ。淵の下部には飾りが施され、宿の拘りが窺える。




竹林に囲まれているため熱海の風景を眺めることはできないが、独特の空気が漂う。


熱海温泉 湯之宿おお川
静岡県熱海市水口町11-32
0557(81)6288 HP
ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(7源泉混合)
78.1℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯 貸切露天
1200円
1500円/人/45分
15:00~23:00
2016/7/31