徳島県は遠かった。でも行きたかった祖谷温泉。自宅から高速道路やフェリーを乗り継ぐこと8時間、それは深い山間の一軒宿がホテル祖谷温泉です。
フロントは4階にあり、露天風呂はこのホテル専用のケイブルカアで傾斜角度45℃の斜面を下ることになります。最近浴場の建物は改装された様子です。
脱衣所で服を脱いで階段を降りると浴場です。浴槽と同じ空間にも脱衣籠が用意されています。源泉湯温は39.3℃、源泉がそのまま供給されているらしく温いのですが、それが良いのです。
すくうと心地よい硫化水素臭が鼻腔を満足させてくれます。湯は白濁しています。しかしよく観察すると、白濁現象は湯が供給されている周辺のみで、浴槽の縁周辺は無色です。湯に体を沈めると細かい気泡が肌一面にびっしりと付きます。ラムネみたいです。
小さいサイズの湯の華も多量に舞っています。白濁の原因は、この気泡たちと湯の華たちの仕業みたいです。渓谷の景色に目をやり30分も浸かっていると体の芯まで温もっていました。
露天風呂には洗い場があります。吐水の蛇口には温度調整のつまみがありますが温度は変化しません。源泉がそのまま供給されているようです。石鹸類は一切ありません。洗ってもいいのでしょうが、洗っている人はいませんでした。
内湯もあります。入りましたが、露天風呂とは全く異なります。入る必要はありません。こちらにはシャンプー類が備えられています。
ホテル祖谷温泉は「日本秘湯を守る会」の会員のようです。
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ホテル祖谷温泉(いやおんせん)
0883(75)2311
徳島県三好市池田町松尾字松本367-2
単純硫化水素泉
39.3℃
露天風呂+内湯1500円
内湯500円
2005/4/9