北浦街道から国道435号にハンドルを切り、海の広がりから山の緑に風が変化する道を進みます。案内に従い、国道491号へ左折。道幅が急に狭くなると、そこが一の俣温泉です。
想像を排するように立派なホテルが立ち並んでいます。その一角に平屋建ての素朴な建物が建っています。施設の名称を掲げた看板が目を引きます。玄関を入り右手の受付で料金を渡し、そのまま奥の浴場へ向かいます。木製の扉を開けると薄暗い脱衣所です。
先客がいらっしゃいます。鉄骨がむき出しとなった浴場は簡易な造りで、御影石で組まれた浴槽が不釣合いな印象を受けます。湾曲した形状の主浴槽と小さな浴槽が配され、主浴槽は中央から湯が供給されています。透明の湯です。ライオンの湯口からは何も出ていません。小さな浴槽はどうやら源泉がそのまま注がれているようで、手に取ると微かに硫黄臭が感じ取れます。口に含むと卵味を感じます。源泉は蛇口で自由に調節可で、心ゆくまで源泉を堪能できます。
一の俣温泉を訪れた目的は一の俣温泉大衆浴場に入ることでした。建物はあるものの、営業をしている気配はなく、残念。
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一の俣温泉 一の俣温泉荘
山口県下関市豊田町大字一ノ俣28
083(768)0231
アルカリ性単純硫黄温泉(一の俣第3号泉)
28.9℃
ヘアーシャンプー、石鹸あり ドライヤーなし
内湯
650円
7:00~21:00
泊可
2012/8/17