俵山温泉 白猿の湯

長門市中心部から車で50分、距離にして17kmほど。山間に突然現われる温泉町は1100年ほどの歴史があるとされ、湯治場としての歴史を刻んできたようです。軒をつき合わせるようにして建ち並ぶ宿はどこも小さく、浴衣を着て歩く姿が馴染む風情を感じます。
立ち寄り湯ができる施設は2箇所で、8年前に誕生した白猿の湯と、町の湯。東の端にある第1駐車場に車を止め歩いて直ぐに白猿の湯があります。そして目と鼻の先に閉鎖された川の湯、その先に町の湯が見えます。




階段、またはエレベーターで白猿の湯の受付に向かいます。階段の途中には足湯、呑み湯も設けられています。入口を入ると広いホール、左手に温泉受付があります。自販機でチケットを購入し受付に渡します。脱衣所には10円ロッカーがあります。便利で安心。浴室に入ると掛かり湯があり、右手に浴槽がふたつ、左手に洗い場が配されています。




浴室内は蒸しています。手前の浴槽は1号泉で、窓側が2号泉が注がれているそうです。それぞれにかけ流しの表示があります。ハッとするヌルスベ感はなく、至って素直な印象です。明らかな臭いはなく透明の湯が注がれています。岩で組まれた露天風呂からは緑深い山々を見渡すことができます。一部に屋根が設けられているため、雨の日は雨よけに、直射日光が強い日には日よけとして役立ちそうです。





古い湯治場の町並みが守られていることに驚く一方、近代的な浴場に違和感を感じながら湯の町を後にしました。




俵山温泉 白猿の湯
山口県長門市俵山湯町5172
0837(29)0036 HP
アルカリ性単純温泉
32.2℃(薬師3泉)
35.0℃(白猿3泉)
シャンプー類あり ドライヤーあり 10円ロッカーあり
内湯(かけ流しの表示) 露天
700円(500円/7:00~9:00、19:00~21:00)
7:00~21:00
2012/8/17