離合はおろか、方向転換も困難な道を上りつめていくと、突然空間が開け、平成18年に新築された共同浴場が目を惹きます。駐車場も用意されています。
ドアを開けると下足場、奥に進むと脱衣棚が見えてきます。無垢の木が用いられた室内は、高級和宿の浴室さえ連想するほど立派な造りです。
脱衣所は浴室と同じ空間、浴槽は眼下に位置し、階段を降りていきます。黒の御影石が贅沢にあしらわれた浴室には小ぶりの浴槽がひとつ、湯口から透明の湯が絶えず注がれています。いっさい手を加えられていない源泉がそのまま投入されているようです。
手に取ると鉱物臭を僅かに感じます。無味です。優しく素直な印象の湯です。洗い場はなく、湯は浴槽から組み上げます。
広くとられた窓からは緑の風景が望めます。熊に注意の札も見かけた四万温泉、山深い自然の恵みとよそ者にも無料で湯を提供されていることに、改めて感謝。
敷地内には、国指定重要文化財の薬師堂が佇んでいます。
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四万温泉 御夢想の湯
群馬県吾妻郡中之条町四万4372-1
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉
56.6℃
シャンプー類なし ドライヤーなし
内湯
無料
9：00～15：00
2014/7/19