とある団体の慰安旅行でたまたま宿泊したのが梅乃屋です。歓楽温泉街のホテルの温泉には全く期待していませんでした。到着した日には共同浴場を訪ねたものの、いささか肩透かしぎみでした。宴会のあと就寝。やや二日酔いながら目覚めた後は朝風呂にとホテルの浴場へ。
数人の先客ながら、やがて一時貸し切り状態に恵まれました。浴場を眺めると1.5m×1.5mほどの小さな浴槽、貼り紙には「独自源泉」との表示があります。興味が湧きます。壁際に蛇口があります。閉まっていましたが開けてみます。温い湯が自由に供給されます。手に取ると何ともよいイオウの臭いが鼻腔を急激な満足感へ導いてくれるではありませんか!硫化水素臭と表現するより、イオウ臭と言うほうがぴったりくるやわらかい臭いです。この浴槽にゆっくりたっぷりつからせていただきました。勿論掛け流しです。この湯、確かに温いのですが、源泉そのままではないような気がします。肌感触として源泉温度26.8℃以上の湯温と判断しました。何らかの加熱方法が用いられているような気がします。気になる泡ですが、残念ながら確認できませんでした。
隣り合う広い浴槽も基本は掛け流し、こちらは協同組合配給の源泉と自家源泉の混合泉のようです。一部にジャグジーが設けられていて、循環式も併用されています。露天風呂は掛け流し、湯は広い内湯と同じく混合泉のようです。広い内湯も露天風呂も湯口の湯をすくうと、ほのかにイオウの臭いがします。自家源泉の臭いが影響しているようです。
梅乃屋、日帰り入浴はされていないようです。宿泊しないと入れない湯、残念です。
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湯田温泉 ホテル梅乃屋
緑屋泉(独自源泉) ミックス泉(協同配給)
山口県山口市湯田温泉4丁目3-19
独自源泉:単純温泉
湧出地 湯田温泉1364-4(梅乃屋敷地内)
26.8℃ 無色硫化水素臭 PH8.03 掛け流し
協同配給:アルカリ性単純温泉
湧出地 湯田温泉5-2-29
66℃ 無色無臭 PH8.85
サウナ 水風呂 シャンプー類完備
宿泊者のみ利用可能
6:00~9:00/13:00~24:00
2005/10/3