もし、案内板がなければたどり着けなかったかもしれません。
不規則に並ぶ家々の間を縫うように道は続き、小型車以下の大きさでなければ通ることはできないほど細い道です。
昼前、掃除機の音が聞こえます。入浴の旨を伝えると、快諾。
浴場は廊下の突き当たり右です。脱衣所は狭く、木製の棚が置かれるのみです。アルミサッシの扉を開けると浴室です。
やや暗い印象の浴室は、右に浴槽左に洗い場が配置されています。浴槽の湯口にはライオンの意匠。とうとうと湯が注がれています。
表示によれば、無加水、無加温、無消毒で、源泉がそのまま投入されているようです。無論かけ流し。透明の湯で無臭。口に含むと弱い苦味と鉱物味を感じます。肌当たりは柔らかく、のんびりしたいと思う湯温です。
すっぽん料理を提供されるらしく、荘のホームページには著名人が来館したことが記されています。
掲示されている温泉分析表によれば、源泉所在地は吾妻川の対岸で平治温泉とのことです。その場所には共同浴場があるとのこと、迷いながら探してみると小さな建物が建っています。
残念ながら施錠されていて、一切を確認することはできませんでした。
□
平治温泉 逢友荘(ほうゆうそう)
群馬県吾妻郡嬬恋村三原145-2
0279(97)3586 HP
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩温泉
41.4℃
シャンプー類あり
内湯
300円
営業時間要確認
2014/7/20